君が教えてくれた空
変わり始めた何か
それから私が目覚めたのは一週間後の日曜日だった。
起きた途端に美代さんに抱きしめられ、びっくりしたけど泣いてくれる美代さんをすごく愛おしく感じた。
それからクマ先生がきて、みっちり叱られた。
けど、それは私を心配してくれているという事だから、怒られるのも嫌じゃなかった。
むしろ今まで怒られたことがほとんど無かったから嬉しかった。
すごく、すごく心がポカポカしたんだ。
そして私が目覚めた事を知った志摩さんも、慌てて駆けつけてくれた。
なんでだろう、
前まで志摩さんは私の事をただの雇い主の子どもとしか思ってないと思ってたのに、
今は志摩さんは本気で私の事を心配していると感じるのだ。
少しずつだけど、私の中の何かが変わってきているのかも。