君が教えてくれた空



「ああ、芽生。久しぶりだな。」


「そだね。」


なんでだろ。

湊がいつもと違う。


今日は、なんて言うか…遠い目をしてる


そういえば、最初に会った時の目と同じだ。

湊にも、私と同じ言えない苦しみがあるんだろうな…。



「あ、そうだ。これ。美代さんに返しといて。
“ありがとございます、うまかったです。”って言っといて。」


「う、うん。

み、湊、どうしたの?何かおかしいよ。
私でよければ力に「うるせえ。 黙れよ。」

「あ、で、でも話したら楽に「うるせえって言ってんのが分かんねえのか‼︎
だいたいお前だって…

ッチ ごめん。頭冷やしてくる。」


バタン


そんな音と共に湊は下に降りていった。
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