君が教えてくれた空


「ぇ… …って…


ま、待って真優ちゃん!!」


自分でもびっくりした。


私はちょうど今ドアに手を掛けた真優ちゃんの腕を掴み、叫んでいた。


真優ちゃんもびっくりしている。


それにお弁当を食べていた途中だったから、お弁当が無残にも屋上にひっくり返されている。


ああ、美代さんに作ってもらった大事なお弁当が…



ってそんなことより!


「ま、まま、真優ちゃん!
…よかったら、話聞いて貰えなキーンコーンカーンコーン♪


ちょうどその時昼休みの終わるチャイムが鳴った。




…なんてタイミングの悪い…。


すると真優ちゃんは笑って、

「よしっ!授業サボっちゃおっか♪」


そう言ったのだ。
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