君が教えてくれた空
その夜、病室で考えた。
湊のこと。
真優ちゃんのこと。
そして、わたしのこと。
こうして病室にいなければ、本当に普通の高校生みたいで、時々自分が病気だということを忘れそうになる。
でも、この臭い。
この部屋の色。
ごちゃごちゃとした機械が、いつも私に思い出させてくれる。
なんで、私はこんなに弱いの?
友達なんか作らない、誰とも関わらないって…そう、決めたのに。
心のどこかで一人で居たくないって思ってる。
人に頼りたいって、もう一度人を信じてみたいって思ってる。
もう、なにがなんだかわからない。