君が教えてくれた空


次の日、湊は昨日の事が嘘かのように普通どうりだった。



ただ、なんだか少し私たちの間に亀裂が入ってしまったような気がする。




別に…そんなのどうでもいいのに。


むしろその方が好都合だ。


だって、これ以上仲良くするわけにはいかないから。





そう。

これでいいんだ。…これで





いつもと何にも変わらないはずの屋上から見る青空は、私の目には霞んで見えた。

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