私を惚れさせて。私の虜になって。
家に着いたのは12時半。

今日は12時に学校が終わるから、1時にって、約束していた。

それに、1時から授業があるんだ。

…お昼を食べていたら、間に合わない。

「ただいま…!」

「友李ちゃん。遅かったじゃない」

顔は見た目なんとも、なっていない。

だから、お母さんも気づいてくれない。

「塾!もう授業始まっちゃうんだけど!どうしようお昼…」

「仕方ないね。時間あるときにコンビニでなんか買って食べなさい」

500円をくれた。

「ありがと…!行ってきます!」

「ちゃんとお釣り返しなさいよ〜」


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