私を惚れさせて。私の虜になって。
あったかい手で、ずっと包んでいてほしい。

だけど、それは絶対に無理だ。

「ただいまぁ!」

「おつ」

「まー、飲み物買ってきてー」

なんともなかったかのように、松木はできる。

わたしには、無理だ。

絶対、顔赤い。

「俺疲れてんだけど!」

「しらね」

「いたわって!?」

「誰が、まーなんかに」

なんやかんや、この空間が、落ち着く。

好きに、大好きになっちゃいそうだ。

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