私を惚れさせて。私の虜になって。
「んでね?こいつをここに連れてくれば、三角形が出来るでしょ?それを、この四角からひくの。おっけい?」

「おー、おっけい!」

親指を立てた、松木。

「菅原って、頭良いの?」

まーくんが、顔を覗かせた。

「良くないよ」

学校には、私より上の人なんていっぱいいる。

「めっちゃいいよ!」

「良くないって。」

あぁ、楽しいなんて。

だめだけど。

でも、感じてしまう。

「じゃー菅原!ここ俺にも教えて!」

「はぁ?私の勉強時間!私教えるためにここ来てるわけじゃないんだけどー」

「松木には教えるのに?」

「まーくん時間切れ。残念」

へへっと、笑って。

笑うのは、表面だけで。

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