私を惚れさせて。私の虜になって。


「ホント、友李ちゃんが男の子とデートねぇ」

「だから違うって!」

塾の男子2人と模試に行くって話してから、お母さんはずっとこんな感じ。

「え、お姉ちゃんデートするの!?」

「もー、優葉まで…。違うよー」

大体、受験3週前にデートなんてしませんよ?

「ま、気をつけなさいね。あれなんでしょ?芝原受ける子も一緒なんでしょ?」

「うん」

「それは心強いね〜」

やっぱりお母さんの顔は完全に私を茶化している。

「まー…ね」

間違ってはないのかな。

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