私を惚れさせて。私の虜になって。
「その日、私も優葉もおばあちゃんと一緒に出掛けるから」

「あ、そーなの?」

近くに住むおばあちゃん。

おじいちゃんは少し前に他界したけど、まぁ、当分死なないぐらいおばあちゃんはピンピンしている。

久しく見ないと思ったら海外旅行とか行ってるからね。

「お土産買ってくるねー!」

「よろしく。どこ行くの?」

優葉からお母さんに向き直す。

「ん〜、あ、友李ちゃんの模試の近くよ。山の下だけど」

「へー」

確か、山の下には決して大きいわけじゃないけど、ショッピングモールがあったな。

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