私を惚れさせて。私の虜になって。
了解を得たまーくんは、壁にもたれ掛かって目をつむり出した。
沈黙が流れていて、
なんとも、いたたまれない気持ち。
閉まらないのか、閉めないだけなのか、開いた窓から冬の風が吹いた。
「寒いな」
「あ、借りてた」
その言葉で思い出したカイロを松木に返すけど、
「いいよ。持ってろ」
「でも…」
「いーから」
それを返させてくれない。
「…ほんと、真っ暗だね」
松木の顔もいまいち見えない。
「だな」
「不気味じゃない?」
人はいっぱいいるはずなのに、無限に続く暗闇。
「…怖い?」
沈黙が流れていて、
なんとも、いたたまれない気持ち。
閉まらないのか、閉めないだけなのか、開いた窓から冬の風が吹いた。
「寒いな」
「あ、借りてた」
その言葉で思い出したカイロを松木に返すけど、
「いいよ。持ってろ」
「でも…」
「いーから」
それを返させてくれない。
「…ほんと、真っ暗だね」
松木の顔もいまいち見えない。
「だな」
「不気味じゃない?」
人はいっぱいいるはずなのに、無限に続く暗闇。
「…怖い?」