私を惚れさせて。私の虜になって。
「ブーブーブー」

「…もしもし?」

まーくんがそう言ったのを筆頭にするように。

体育館の至るところで電話がなる。

「あぁ。大丈夫。生きてるよ。…うん」

親からの電話みたいだ。

「もしもし。おぉ。生きてる生きてる。そっちも大丈夫?」

松木にも、かかってきた。


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