私を惚れさせて。私の虜になって。
「なー、お前ら、近くね?見苦しいんだけど」

パクパクと病み上がりとは思えないスピードでおにぎりを消費していくまーくん。

「んなことなくね?」

なぁ?と言われても…。

「別にいいと思う」

私は居心地がいいから、構わない。

「だってよ?」

調子に乗って、もう一歩近くに寄ってくる。

「………はぁ」

ため息なんかついちゃって。

そんなに、嫌なのかな。

「なんか、ごめん」

そんなことを言って居たたまれなくなった私はちょっと松木から離れる。

「はぁ?ふざけんなよお前」

間髪入れずに松木が取った行動は。

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