私を惚れさせて。私の虜になって。
「……っ」

松木と、目が合った。

じっと見られめてたら、ほおが熱くなっちゃう。

「じゃぁー思い出作ろ!」

視線から外れたと思ったら、松木はそんなことを言って、目的に向かって走っていった。

「え、俺写真嫌い…」

「はい、まー、センターな」

「うろだろっ!?」

2人がじゃれ合いながら入ったのは、

プリクラ機。

「入って」

手招きをしてくれた。

「ほら。こっちこい」

真ん中に引き寄せられる。

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