私を惚れさせて。私の虜になって。
「ま、いーや。もうすぐ着くかんな」

私に向けられた。

「うん」

「まじ眠くね」

「それはまーだけだよ」



「おかえりー!!」

向こうから、まーくんママが手を振っている。

「ただいま」

家に着いてから、まーくんはそう言った。

「友李ちゃんも、入って?」

何て、優しいんだろう。

なんで、私は。

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