私を惚れさせて。私の虜になって。
「入って来い」

「まーくん先いいよ」

まーくんの、家だから。

「俺これやってる忙しい」

クローゼットからぽいっと私にスウェットを投げる。

「だっせぇ。キャッチできないでやんの」

「うるさいよ」

真っ黒のそれを抱えて、階段を降りる。

まーくんママは私を脱衣所まで連れて行ってくれた。

「ゆっくりね」

「はい」


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