私を惚れさせて。私の虜になって。
「あ、あのっ!」

2人以外誰もいないなら、

恥ずかしくも、ないのかな。

「お昼…ありがとうございました。それと、お風呂も、電車賃も…それと…えっと…」

まだまだ、言うことはたくさんある。

「どういたしまして。後ででいいから、入っちゃいなさい」

バタンと、ドアが閉められた。




「上がった…よ」

大して身長の変わんないまーくんのくせに、スウェットはやけにデカイ。

「だっぼだぼっ!ウケる!!」

「絶対これまーくんもおっきいでしょ」

「ふつーだし」

「えー?」

「うっせぇな、今度着てやるよ」

「楽しみね」

まとまったプンリトを縛って、まーくんは部屋の外に出た。

「大人しくしてろよー!」

「犬じゃねぇし」

< 311 / 489 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop