私を惚れさせて。私の虜になって。
私には、どこ行くんだって言うくせに。

何で、自分は勝手にいなくなっちゃうんだよ。

「すがーわらっ!」

「…まーくん?」

まだ、姿は見てないけど。

涙でぐちゃぐちゃな顔なんて、見せられないし。

「いつまで寝てんだよー」

「熱だよばか」

「松木!?」

「おー」

あ、

つい、起き上がっちゃった。

「寝てろ」

「熱あんの?」

「計ってないよ」

そういうと、まーくんは笑った。

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