私を惚れさせて。私の虜になって。
階段を下りると、松木のお母さんらしき人がいそいそと何かをしていた。

「はよ」

「あら!早いねぇ!……ええぇぇぇぇ!!!?」

…賑やかだ。

「朝っからうるせぇよ。昨日言った奴だよ」

「あぁ!まだいたのねっ!」

…可愛い人だ。

「あ、昨日はありがとうございました。…菅原友李です…」

自己紹介してばっかりだな、最近は。

「んもぉ〜!あんたったら女の子上げるようになっちゃってぇ〜!!ませガキねぇ!」

松木、背中バッシバッシ叩かれてるけど…。

痛そうすぎる。

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