私を惚れさせて。私の虜になって。
「うるさいよ、あき」

「あきくん?」

隣の松木に、そっと聞いた。

「そ。女みたいだよな」

「可愛いじゃん」

「いっやぁ。うちはどうしてだか変態息子ばっかだけど頑張ってねぇ」

松木と、あきくんと、私のご飯が出てきた。

「ありがとうございます」

「はいよ」

とっても、可愛いお母さんだ。

いそいそとご飯を食べて、

まーくん家に行かなくちゃ。

「片付けなくて大丈夫だよ」

松木に阻まれて、ただ、お皿をまとめて松木の部屋に戻る。

< 347 / 489 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop