私を惚れさせて。私の虜になって。
「何か、しに行くんだろ?」

勉強机に座って、私の方を向く。

「うん。」

「すぐ塾行くから。塾にいるからな」

私の頭をポンポンと叩いて、

「いってらっしゃい。頑張れ」

ちゃんと、送り出してくれた。




「…まーくーん?」

まるで自分のいえかのように、階段を上る。

「おぉー。はよ」

「はよ。制服どこ行った?」

「クローゼットん中」

まーくんも勉強机向かっている。

「着替える?」

「大丈夫だよ」

トイレで、制服に着替えた。


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