私を惚れさせて。私の虜になって。
あぁ、学校カバンは置いて来ちゃったんだ。

崩れかけてたけど、芝原の校舎は大丈夫かな。

「菅原ー?俺もう行くぞー?」

ぼんやりとしていたら、外から声を掛けられて

「出るよっ!」

勢いよく扉を開けた。

「だっ!ってーよ!」

まーくんに当てちゃった。

「っし!行くぞ!」

私の腕を掴んで、ドアに当たったことなんて気にしないで階段を駆け下りた。


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