私を惚れさせて。私の虜になって。
「あとこれ、どーする気だお前」


指された場所は、私からは見えない。

だから、そこが見えるように歩いた。


「うっわ。近。きも」


「まーくんどうしたの。キャラ替え?」


「…いいから。これ」


すっかり忘れてた、段ボール。

「このまま持ってくわけにいかないだろ。あと、邪魔」

「邪魔はごめん…」

「いちいち謝んなって!な?」


「え、うん」


「笑え菅原〜」

まーくん、変な踊りしてる。


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