私を惚れさせて。私の虜になって。
「ねぇ」


「ん?」


雑に投げ込まれてた私の服を綺麗にたたんでくれている。


「あの時、3人でご飯食べた後なんでまーくんと喧嘩したの?」


この際だから。


松木の声が少しでも聞きたい。


「あぁ。まーが帰りたいっていうから。」


「それだけで?」


友達じゃなくなっちゃうかもしれなかったのに?


「俺はすがちゃんが帰りたくなさそうだったから帰らねぇって言ってたんだけど、まーは帰りてぇって言うじゃん。まじ考えろしって思って」


「…ふーん」


私の、こと?


「まーは、すがちゃんが帰りたそうだったからって言ってたな」


「え?」


まーくんも、私のこと?


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