私を惚れさせて。私の虜になって。
眠いくせに寝たくない。


だからって、起きようと頑張っている。


だって、この大好きな松木の腕の中に居られるんだもん。


「まだ、起きてんのか?」


「起きてる」


「寝ろよ」


また、ポンポンと頭を撫でてくれる。


「松木、ばか」


ほんっと、ばか。


こんなことして。


「んだとー?」


べしっといつもよりちょっと強く頭を叩かれて


「ばか」


それでも、松木はばかだ。



こんなに、好きにさせやがって。


「なんだよ。ツンデレ」


ぎゅっと抱きついたら抱きしめ返してくれた。

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