私を惚れさせて。私の虜になって。
「暑苦しいな」



「冬だからちょうどいいだろ?」


「ホモかよ」


気持ち悪いことを言っている俊くんをよそに、観覧車についた。


ジェットコースターとは違って、結構な人が並んでいる。


「どんくらいかなー?」



「1時間は軽いだろ」


松木とまーくんが背伸びをしてそんな会話。


「なんか…」


「ん?」


「ごめんね」



「なーんだよ!気にすんな!」


背中をばしばし叩かれて、松木が屈んで目を合わせて笑った。


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