私を惚れさせて。私の虜になって。
「俊くん!!俺らで買いに行こーぜ!!菅原も喉乾いたって!!!!」


まーくんの一言で、2人の動きがピタッと止まった。


「…しゃーないな」


また溜息を吐いて、まーくんを連れて列から外れた俊くん。


「いってらっしゃーい」


松木と、手を振って、お見送り。


「…楽しいか?」



「超楽しい!!」


「即答かよ」


「だって楽しいもん」


「なら、良かった」


優しく、頭を撫でてくれた。



「他、どっか行きたい?」


「乗り物ー?」


「なんでも」


ちょっとずつ、歩いて前に進めるのが、


嬉しいような、悲しいような。


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