私を惚れさせて。私の虜になって。
「んー…何でもいいから、離れたくない」


まっすぐ、松木を見ていった。


「…2人、よくね?」


「ふふっ。デートじゃん?」


私が見つめていたはずの松木は


「そう。デート。2人で行きたい」



すっかり、私を見ていて、


「…ダメだね」


私が目を逸らす。


「いいじゃん。抜け駆け」


「ダメだよ。私のために、俊くん車出してくれてるし。まーくんも忙しいのについてきてくれてるもん」


「…そーか。」


「でも…」


もっと、目を逸らして、


「ん?」



「冬休みに行ったとこ行きたい」


「そんなのあった?」



首なんか傾げちゃって。


「…可愛いじゃん。もう」


「んー?」



「松木のラーメン食べさせられてそのあとなんか走りに行ったとこ」



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