私を惚れさせて。私の虜になって。
意味もなく、隣同士でぎゅうぎゅうで座って、手なんか繋いじゃって。
「高いなぁ」
「んなぁ」
怠けた声を出しながら、私の手を強く握る。
「2人とも、どこにいる?」
「ちっさすぎて分かんねぇよ」
「降りたら電話しよ」
「ん」
また、力を強めて。
「…すがちゃん」
「ん?」
すっかり忘れていたいつかのように、キスをした。
「高いなぁ」
「んなぁ」
怠けた声を出しながら、私の手を強く握る。
「2人とも、どこにいる?」
「ちっさすぎて分かんねぇよ」
「降りたら電話しよ」
「ん」
また、力を強めて。
「…すがちゃん」
「ん?」
すっかり忘れていたいつかのように、キスをした。