私を惚れさせて。私の虜になって。
「…菅原えろかったな」


「何もしてないよ」


「あんなペットリくっつきやがって俺のこと大好きかよ」



「きも」


松木と私と、2人分の体重がまーくんにのしかかっていたらしく、随分とお疲れになったよう。


頭までおかしくなったらしい。


「ん、帰るか?」


笑顔の松木は、私にそう聞く。


「……帰ろ、っか」


楽しかった。


たったの数時間だけど。


「帰るのかー」


車のキーをもって、俊くんが輪の外にいる。



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