私を惚れさせて。私の虜になって。
ゆっくり歩けば、思った以上に時間がかかった。


ずっと、一緒にいれたんだ。



「おぉ…綺麗」


「だろ?」


「うん」


日が暮れるのも早くなって、まだ4時過ぎなのに、綺麗な夕暮れ。



「夜はもっとすごい?」


「最高だよ」


「じゃあ、こんどは夜来ようね」


きっと、星が綺麗なんだろうな。



「すがちゃん、今更だけどさ」


握られていた手が、強くなる。


「ん?」


「俺ん家、来いよ。意味わかんないとこ、行くなよ」


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