私を惚れさせて。私の虜になって。
「私の生活費、しばらくは払ってもらうことになっちゃうよ?電気代とか、光熱費とか人1人増えただけですっごい高くなるんだよ?」
「んなもんどーにかなる」
松木は、どうにも引いてくれない。
「私は、大丈夫だよ。気にしてくれて、ありがと」
「そんなに、嫌か?」
「嫌じゃない。嬉しい。けど、無理だから」
「…そっか」
私を包んでくれていた手が、緩まった。
「んなもんどーにかなる」
松木は、どうにも引いてくれない。
「私は、大丈夫だよ。気にしてくれて、ありがと」
「そんなに、嫌か?」
「嫌じゃない。嬉しい。けど、無理だから」
「…そっか」
私を包んでくれていた手が、緩まった。