私を惚れさせて。私の虜になって。
学校は。家は。塾は。
「はよー」
「すがちゃんおはろ」
「おはろ!?どした?」
久しぶりなモリの姿。
「おはようとはろーの混合だよ!」
「なるほど」
モリにしては、考えた。
「せーちゃん来てないの?モリちゃんがいないーって騒いでたのに」
「おお!嬉しいなぁ」
「発狂しすぎて今度は自分が熱出したか?」
「ウケすぎる。それ」
モリはお腹を抱えてゲラゲラ笑っている。
「そーいやすがちゃん!CD買ったんだけど貸す?」
「まじ!?借して〜」
「おっけ。明日持ってくる」
「うん!」
結局、せーちゃんは来ないまま。