王子様の大奮闘【伝えたい想い・続編】
朝。
先輩は
すごく早い時間に起きてる。
このアパートは古いから
隣の部屋の物音が少し聞こえちゃうんだ。
物音で目を覚ましたのが朝の5時。
寝ぼけながら
玄関の方へ歩いてそって隙間から
外をのぞく。
そこには
白地で肩に黒ラインの入ったシャツに
黒のジャージを着こなす
花枝先輩の姿。
毎朝毎朝
1時間くらい走ってるみたい。
すごいなぁ..
こんなに一生懸命で。
まるで。
雅人みたい..
ってなんでも
雅人に重ねちゃダメだよね?
「未練たらたら..」
ポソッと呟いて
寝室に戻った。