バーベラ・・・魅了された男達
「ねぇ、ひび。注文とかは取るの?」

接客しないでいいって言われても、どうすればいいか分からないから、ひびに聞く。


「あぁ、あいつら何かは食うから、注文はよろしく」

「わかった」

ひびの言葉を聞いて、注文を取りに行く。

「ご注文は決まりましたか?」

「あ……ハンバーグ定食とオムライスと唐揚げ定食とラーメン」

ジャンル、バラバラだけどいいのかな?

チラッとひびを見ると頷いていたから、大丈夫なんだと思う。

ひびの喫茶店は何でもありなのかな?


「じゃぁ、暫くお待ちくださいね」

そう言って、席を離れようとしたら、

ガシッ

誰かに腕を掴まれた。

「え?……何ですか」

掴まれた先を見ると、樹が掴んでいた。

「い、いや……つい……ねぇ、少し時間くれない?」

「え?」

「少し話したいんだ」

突然の樹の申し出に困惑する。

「ちょっとひびに聞いてくるから待ってて?」

やんわり手を離すと、ゆっくり離してくれた。

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