バーベラ・・・魅了された男達
「とりあえず、栄養補給する点滴打っておくよ。後、睡眠導入剤も……
瑠奈の平熱あんまり高くなかったよな……」

「35度代だったよ」

俺が答えると

「今の体温、37.5℃ 色々無理してるよ」

拓海の言葉を聞いて、思わず瑠奈の顔を覗き込んだ。


顔色は青白いものの、息が荒い……


「今日はゆっくり眠るんだよ……」

ベッドに横たわる瑠奈の頭を撫でる。



「じゃぁ、俺は仕事に戻るよ。何かあったら携帯に連絡して」

そう言って、病室を出て行った拓海。


「俺も、店閉めっぱなしはマズイから一旦戻るよ。
瑠奈の事よろしく頼むな」


「わかった」

響の言葉に頷いた。


「瑠奈……そんな華奢な体で無理するなよな。
周りに頼れば、いつだってみんな力を貸してくれるんだぞ」

俺の呟きは、病室に溶け込んだ。



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