バーベラ・・・魅了された男達
『瑠奈、ちゃんとご飯食べなきゃダメだよ』
『お腹空かないもん』
このやりとりは、私が中学1年生の年の時。
生きるために必要なことしかしたくない私は、学校に行くことに必要性を感じず、義務教育なのにも関わらず、行かないことを選択した。
この年齢でも雇ってもらえるバイトは少なくて……
新聞配達やあるコトをして生活をしていた。
その時には、直くんとは知り合いで……
よく時間を見つけては遊んでくれた。
ある日、私の部屋に直くんとたっくんがやってきた。
『食材買ってきたから、冷蔵庫入れさせて』
そう言ってたっくんが冷蔵庫の扉を開けた途端、固まってしまった。
『瑠奈〜ちょっと来て?』
目線は冷蔵庫のまま、私を呼んだたっくん。
何か不具合でもあったかな?
と思いながら、近づいて行くと……
『瑠奈、この空っぽなのは何?』
怖い声で聞いてきた。
『えっと………冷蔵庫?』
何って聞かれても、冷蔵庫にしか見えない……