バーベラ・・・魅了された男達
「その結城さんは、どんな人?」

「えっと……航さんは、おじさまって感じで、和服をいつも着てる。
お家も和風だし、私も家にいる時は和服を渡されるよ」

「和服の結城さんって言ったら、あの結城さんだよな……」

裕くんの言葉に頷くたっくん。

「2人とも知ってるの?」

「いや、有名な人だよ。華道の家元だよ」

「へぇ。航さん、有名なんだ」

確かに、お家にはひっきりなしに人が来ていたもんね。

お弟子さんとか、同業者とか……

航さんも心配してるかな……

勝手に出歩いて……

でも置き手紙してきたし、大丈夫だよね。
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