貴方はずるい。
そこでやっと分かった。

彼は離れたいと思ってる……

分かってしまった途端なんだかよく分からなくなって縋り付いた。

「ン…ハァ……もっ…とぉ……」

それを聞いて彼はフッと笑い激しくした。

「アァッ……あいし…てる」

私は向きを変え彼にぎゅっと抱きついた。

彼が口を開いたから何も聞きたくなくてキスをした。

その時彼の手が止まった。

そして

「ごめん…聞いて」

私はもう涙でぐちゃぐちゃだった。

「やだ聞かない!」

「お願い…聞いて」

「やだ!好きなの…」

「うん…でも俺は君の事が好きなのか分からなくなった。」

「…なんで?」

「分からない。でももうきっと好きじゃない。」

そう言って指輪を外した…
< 5 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop