”好き”になってよ。

「ねぇ...光くん」

「...ん?」

そのままの体制で、私は何も動じず、話し出した。

「バスケの遠征に行くって言ったよね」

「...うん」

「でも、光くんはあの日、遊園地に女の子といた。手を繋いで」

「......」

「違う?」

「そう...だよ。」

「あれは、誰だったの?」

「...元カノ」

「やっぱり...」

私は光くんから体を離す。

< 92 / 129 >

この作品をシェア

pagetop