嫌いなアイツ


「瑠璃ちゃんやっと見つけた。教室沢山あるから苦労したよ。」


そうにこやかに話す神崎先輩


嫌な予感しかしない


『乃愛行こ!!』


私は乃愛の手を引き教室を出ようとした


……が


「今度は逃がさないよ。」


そう言って入り口の前に立つ神崎先輩


『どいてください。』

「ねぇ、瑠璃ちゃん俺とデートしようよ。」

『はぁ?』


神崎先輩のその言葉を聞いて私の後ろで乃愛がハッと行きを飲む


……乃愛?


「ねぇ、瑠璃ちゃん連れていってもいいかな?」

「え……」

『ちょっと!!』


乃愛は人見知りが激しい。男の人には特に人見知りがひどくなる。


ダメだ私が乃愛を守らなくちゃ!!


「いいかな?」

『ちょっ「……はい…」……えっ?』


乃愛さん?今なんとおっしゃいました……?


「ありがとう。じゃ、瑠璃ちゃん行こっか?」


『えっ、えっ、乃愛?ちょっ、乃愛ー!!!』


見捨てないでー!!!


そんな目で私が乃愛を見ると、乃愛は泣きそうな顔で


「ごめんね……」


そう呟いたのが聞こえた
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