嫌いなアイツ


「瑠璃ちゃん何にする?好きなの頼んでいいよ。」


今日は俺の奢りだから。と言って私にメニューを渡す。


と同時に私はずっと気になっていたことを聞いた


『あの』

「んー?」

『どうして私の名前……知ってるんですか?』


そう。私は名前なんて教えてないのに、神崎先輩は私のことを迎えに来たときに「瑠璃ちゃん」と呼んだ


どうして……?


「……実は…瑠璃ちゃんのこと…昔から知ってるんだ……。」

『え?』


知ってるって……どういうこと?


ダメだ……頭が混乱してきた……


「なんてね。冗談だよ。学生証が中庭に落ちてたんだ。」

『え?』


私は自分の鞄の中を探す


『ない……』

「だって俺が持ってるもん。」
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