嫌いなアイツ
真実


コツコツ


人のいない神社には私の足音が響く


神社の階段の途中で振り返ると夕日が沈みかけていて辺りがオレンジ色に染まっていた



『綺麗…』




綺麗なオレンジ色の世界を見た私はそう呟いていた


このままこの世界に溶け込んで、私という存在が無くなればいいのに…


…なんてね


現実逃避しても何もいいことない


そろそろ向かい合おう


そう思い、再び階段を登る


登り終えると奥の方にある石でできているベンチに座る神崎先輩が見えた


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