嫌いなアイツ


そして講義も終わり、片付けをした後にスマホを確認してみると


『げっ…』

「瑠璃どうしたの?」


私があまりにも嫌そうな声を出したのか隣にいた乃愛が心配そうに私の顔を覗き込む


『なんでもないよ!気にしないで!』

「そう?」


それならいいんだけどと言い、乃愛はまた自分の荷物を整理し始めた


本当は大丈夫じゃないんだけどね…


私はもう一度スマホの画面を見る


そこには"神崎先輩"の文字が


あの日、学生証を返してもらう前に「友達なんだから連絡先交換してもいいよね」と強制的に交換させられていた


あれから3日何も連絡がなかったからすっかり忘れてた…


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