キミを独り占めしたい。
「おい、夏菜(なつな)!今日の放課後、シバの家であのゲームすんぞ!」
「はぁー?またぁ?」
蒸し暑い教室に勢いよく入ってきた圭介に、思わず呆れた声がでた。
「前負けっぱなしじゃ男が廃るってもんよ!」
「メンツは?」
「お前と、シバと俺!あと奏太も呼ぶかも。」
「いつものメンバーじゃん。まぁいいけど…」
私はカッターシャツを少しめくり、下敷きでパタパタと仰いだ。
「まじっ?よっしゃ!じゃあ帰りチャリ乗ってけよ!」
「え?」
「買い出し頼まれてんの!じゃあ後でな!」
「え、ちょっ…」