キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
そう言う合山くんの瞳は真剣で、蓮斗をすごく心配してくれてることがわかる。
「メールだからわかんないけど、なにかあったら言ってくれると思う。
だってずっと一緒にいたし……」
私がそう言うと合山くんはため息をついた。
「ずっと一緒にいるから言えないんだよ。相手のことが好きだから、信用してるから言えないんだよ。
大切な人ほどに言わなければいけないことが言えなくなるんだよ。
だから、安心しきらないでね、眞鍋ちゃん。」
合山くんにそう言われる。
大切だから……言えない?
そんなことがあるのだろうか。蓮斗ならなんでも言ってきそうなんだけどな。
「眞鍋ちゃん、話し込んじゃってごめんね。じゃ、俺クラスに戻るわ。」
「あ、うん。」
合山くんはそうして私の前から去っていった。