キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
そして放課後ーー
「詩織、行きたいとこがあるんだ。」
蓮斗にそう言われ、連れてこられたのは植物園。
植物園は名の通り、植物がたくさん展示してあるところだった。
「わぁ、植物園なんて初めて。」
植物園は花だけでなく、木まで展示してある。
「オオベニ…コウガン?」
赤くてフワフワしたような花。
「あぁ、これか。」
私は初めて見るけど蓮斗は知ってる模様。
「花言葉ってなに?」
私がそう聞くと蓮斗は花を見たまま口を開いた。
「えっと、確か、『高潔』『澄んだ心』だった気がする。」
教えてもらい、マジマジと見る。