キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
旅行 1日目ー旅館にてー
旅行当日ーー
「れーんと、やっほー!」
午後3時、外に出ると、蓮斗と蓮斗のお母さんはもういた。
「おまえ…テンション高いな。」
苦笑いする蓮斗。
「だって旅行だよ?楽しみじゃんっ!」
「そうか。俺はいろいろ…不安だけどな…」
なぜか蓮斗はため息をついた。
「2人とも、行くわよ。」
お母さんのその言葉で私たちは車に乗り込む。
お母さんと蓮斗のお母さんが前の席に乗り、
私と蓮斗は後ろの席だ。
「蓮斗、見て見て、梅だよ、綺麗だねっ!」
「あー…本当だ。めっちゃ咲いてるな。」
蓮斗は花好きで昔よく花や花言葉を教えてもらった。