キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「あのっ…!」
家に入ろうとしてる蓮斗のお母さんの後ろ姿に呼びかける。
「あら、詩織ちゃん。どうしたの?」
蓮斗のお母さんは家には入らずに、私の方を向いてくれた。
「あ、あの、蓮斗って親戚の家に遊びに行ってるんですよね?
いつ頃帰ってくるんですか?早く会いたくてっ…!」
私がそう言うと蓮斗のお母さんは目をそらした。
「蓮斗ったら、親戚の家に行ってるって言ってたの?」
「へ?はい。メールで来て……」
違うのかな?親戚の家に行ったんじゃないの?