キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「蓮斗……」
蓮斗を見た瞬間固まる合山くん。
「おぉ、よぅ。腰を痛めてな。」
軽い感じでそういう蓮斗。
「それは眞鍋ちゃんから聞いた。まったく、ドジだな、おまえは。」
だけどすぐにいつも通りの合山くんに戻った。
「あ、そうだ。蓮斗、これ、はい。夏休みの宿題だ。」
合山くんがそう言った瞬間、顔をしかめる蓮斗。
「いらねぇ。病人っつーか、怪我人なんだからやらなくていいだろ。」
蓮斗は嫌そうな素振りを見せるけど、合山くんはしっかりとベッドの近くにある小さい机の上に置いていた。